間違ってはいない

私たちは　誰も

本当に　何も

すべてのことにおいて　間違ってはいない

間違っている

と　判断するその思考が

間違っている　だけであり

間違っている

と　間違えて判断した思考を

ただ　取り消すだけだ

だから

左に並ばずに　右に並んだことも

間違いではないし

右に曲がらずに　左に曲がったことも

間違いではない

あの時怒鳴った　それも

間違ってはいないし

その時落ち込んだ　それも

間違いではない

私たちは　本当に

何事においても

誰もが全く　わかっていないのだ

そして

何も　わかっていないのに

すべて

何でも　知っているかのように

あらゆることを　判断しては

物事に　価値をつけたり

何かを　分析したり

誰かを裁いたり　自分を咎めたりする

そして

自分が認識する以外のものは　すべて

間違っていると

間違って　認識する

間違っている

と　認識するその思考は

私たち自身が　作り出しているがゆえに

間違っている

と判断する　それ自体をも

隠そうとする

それが

罪の意識であり　罪悪感であり

恐れだ

そして　それが

唯一の　間違いだ

意識が　過去に向けば

罪となり

意識が　今に向けば

罪悪感となり

意識が　未来へ向けば

恐れとなる

だけど　私たちは

何も　間違ってはいない

何も　違えようがないし

間違ることなど　できないからだ

すべては　決められた通りに行われ

決められた　ことをして

決められたように　考えては想い

それぞれが

そうして　そこにいるだけだからだ

だから

過去に起こった　歴史の過ちも

今起こっている　政治の政索も

未来に起こるかも知れない　その災害も

すべて　間違いではなくて

どうしたって　避けようがないくらいに

ただ　起こっているだけなのだ

だから

それに　価値判断することなく

真に　赦そう

過去に起こった　その過ちを

ではなく

今起こっている　その政索を

でもなく

未来に起こるかも知れない　その災害に

でもなく

価値判断する　その思考を赦そう

そうして

間違って　作り上げた

この世界から　解放されることで

真に　自由になろう