光を見て 闇を見る
- CHIEKO
- 2020年4月24日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年7月2日
自分自身で囲いを作り 扉を閉めて そこにいることの方が 安全だと思い込む
そこが 安心できる唯一の場所だと勘違いする
そして 光を求めつつ 光が射すと 闇が増したように見え 光が敵だと 勘違いをする
かつての私がそうだった
これはちょうど 10年前のこと 適応障害という 精神的な病にかかった時
激しい目眩と 吐き気に襲われて
自宅療養を 余儀なくされて
寝たきり状態で 日々を過ごした
次第に 誰かに会うことが億劫になり そのうち 誰にも会いたくなくなり 自ら 心に囲いを作り 闇の中へと潜り込んだ
3か月が経ち 今後のことを含めた話をしようと 上司が 産業カウンセラーを連れてやって来た
それは私も望んだことで 上司に話せないようなことも 産業カウンセラーになら 本音で話せると思っていた
上司がカウンセラーを紹介し 事務的な話をする間 二人はとてもにこやかで 時々 口を開けて大きく笑った
その笑顔が あまりにも眩しくて それを見るのが辛く感じ 目を伏せ背けた
それはあまりにも苦しくて 彼らを敵だと勘違いした
そして 以降の産業カウンセラーとの面会を断って その出来事さえ封印し 長い闇の生活へと安住していった
あの日のことを 今は 冷静に思う
二人はきっと 笑顔でいることで 場の雰囲気を作ろうと 懸命だったのだろう
でも その時の私には あのキラキラした笑顔が まるで武器に思えた
笑顔(光)を 受け容れることができなかったのだ
光を見て 自分の闇を見て 自分の内なる痛みを感じ 自分の闇が深いことを感じ それが受け容れられなくて 更に深刻に受け止めて
彼らを 敵と思うことで 自分を 守ることしかできなかったのだ
さて 今日の社会状況も どこか かつての私を思い出させる
コロナウイルスに適応できないという ある意味障害で 在宅ワーク 自粛 マスク チェッカーガードと 家に籠り 囲いを作り
自ら 闇の方へと 潜り込んではいないだろうか
大げさに対応するのではなく 混乱が少なくて済むようにと 最大限に気遣う政府の行為(好意)を 武器と捉え
この現状(痛み)が理解できない敵だと 誤って認識し 逆に その痛み(現状)を深刻に受け止め
自分を守ろうとして 憤慨したり攻撃したりして 更に闇へと 進もうとしてはいないだろうか・・・
そう これもすべて 私の心の中にある 記憶が起こしたことだと認識しよう
今ここで これを書きながら かつての私と 対応してくれた上司と産業カウンセラー そして 今のこの現状と 社会を赦そう
今ここで 思い出させてくれたタイミングに感謝し 今まで封印していた 過去の記憶と その痛みを解放しよう
ありがとう 愛しています
ありがとう 愛しています
ありがとう 愛しています
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