恐れを見て 愛を見る(前編)
- CHIEKO
- 2020年5月11日
- 読了時間: 5分
「光も闇も 木も森も」に続く 第三弾 前編
今日の社会状況が どこかかつての私を思い出させ
今まで 振り返って来たけれど
まとめへと 進めて行こうと思います
私への そしてあなたへの メッセージとして・・・
長くなるけれど 最後まで読んでいただけたら幸いです
人は 皆 恐れるあまりに自分を守る 自分を 守れば守るほど 味方を作り 敵を作ることになる
それを 学んで知っていたとしても そこに 恐れを見るのなら それは 無意識のうちに行われ 何度でも繰り返す
何を恐れ 何から守っているのかもわからずに 気がつくことなく 自分を守り続ける
そして
自分を守ることは 自分を傷つけることだと 本当に 気がつくまでは 何度となく繰り返される
人とは そういう生き物だ
私たちは 一体 何を恐れているのだろう 私たちは 一体 何から自分を守っているのだろう
少しだけ 9年前のあの後を振り返ろう
震災後の自粛で 希望の光が閉ざされて 心は行き場を失い 体調は逆戻りしたものの 心も身体も 真に健康でなければ 何かの役に立つことも 誰かを助けることもできない そう思い知った 私の意識は さらに 「心と身体の健康」へと向かっていた
その意欲は 絶望から希望へと向かい さらなる困難にも 心は次第に開かれていった
出会いと導きが 健康の知識と実践をもたらし 学びと気づきは 心と身体の癒しへと繋がっていった
その過程で
身体の健康と心の状態は 密接に関係していること 心の状態が 病気を作り出すことも 病気を治すこともあると知った
そして そこには
「恐れ」と「愛」が関わっていることも知った
9年前 「心と身体の健康」へと向かっていた意識は いつしか 「心の状態」へと変わっていた
そして
時間をかけてゆっくりと 「心の状態」と向き合い 時に耐えがたい苦しみや さらなる闇も 幾度となく通り過ぎながら 今この時へと辿り着き 今もその最中である
さて 今日の社会状況 今のコロナウィルス対策のひとつでもある 自粛
ここにきて 期間が延長され 脳裏には アンデルセンの「裸の王様」がよぎる
真新しい服を着ることで 周囲に良く思われることが望みの 「王様」のところに 世界で一番の「布」が作れるという 「詐欺師の職人」がやってくる
その布は 「馬鹿な人」と「相応しくない仕事をしている人」には 見えない「布」だという
頭がよくて正直者の「大臣」も 根の真っ直ぐな「役人」も 最初はそれに混乱するのだけれど 「詐欺師の職人」の言葉を信用し 疑う自分を納得させて 王様に報告するのだ
日頃から信用している 「大臣」と「役人」の言葉に 「王様」も すっかり信じ込んで 仕上がった「服」を見た 他の大臣や役人も その言葉にのせられて パレードの日を 迎えることになる
見えない服を 周囲はいつも以上に 言葉巧みに褒めまくり 「王様」は ご機嫌で町を裸で行進する
町の人は 「馬鹿」や「相応しくない仕事をしている」と 周りに 思われたくないために みんなと同じように 「王様」を誉めそやすのだ
そこで「子ども」が 王様は裸だよ という
それを聞いた「親」は 「子ども」を叱り 王様に謝罪するのだが その「子ども」の言葉が 次第に周囲に伝わって やがて ひとり残らず 王様は裸だ と言うようになる
「王様」自身も それが正しいと認めるけれど パレードを 途中で止めるわけにも行かず 今まで以上に もったいぶって歩き続けたという 物語だ
この物語が 今の社会状況を 冷静に見るのを 助けてくれるように感じる
わかりやすく そのまま当てはめてみることにしよう
オリンピックで経済発展をすることが望みの「日本」に 世界で一番の「コロナウィルス」を持つ「感染者」がやってくる
「コロナウィルス」は 「接触する人」や 「外出する人」には感染しやすいという
「学者」や「政府」も 最初は混乱するが 「感染者」に関する話を信用し その情報に納得して「日本」に広める
「日本」は 信用している「学者」や「政府」の言葉を信じ込み 他の学者や政治家も その情報にのせられて 対策をすることになる
感染する「コロナウィルス」に 周囲はいつも以上に 恐れを抱き 「日本」は大々的に 自粛をするのだが 一般住民は 「接触する」「外出する」迷惑な人と 周囲に 思われたくないために みんなと同じように振る舞い 「日本」を支持するのだ
そこで 「純粋に見る人」は 日本はおかしい と言う
その言葉は 最初は誰かの圧力がかかるけれど 次第に周囲に伝わって やがて一人残らず 日本はおかしい と言うようになる
「日本」全体も それが正しいと認めるけれど 対策を止めるわけにもいかずに 一層力を入れて取り組んだ と
これは ただ単に 実際起こっていることを 物語に当てはめただけの ひとつの見方でありひとつのストーリーだ
あなたと私の違いを超えて 同じ視点で眺めるための ひとつの物語であり 事実そのものではない
誰かを批判したり 非難するものでもない
そして 「日本」という船に 乗っている以上 私も「日本」だし あなたも「日本」そのものだ
私たちは 一体 何を恐れていたのだろう 私たちは 一体 何から自分を守っていたのだろう
今 一人ひとりが そこに気がつく時が来ているように思う
「日本」という船に乗っている あなたは 今 どの役を演じているだろうか
そして 違う誰かを演じるとしたら 誰を演じたいだろうか
後編へと繋げていこう
写真は 朝焼けに染まる海と空 そして 帆船日本丸

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